キャリアコンサルタントは仕事がない!?社内ラジオで新しい仕事を創る方法
キャリアコンサルタント(キャリコン)資格を取得したものの、「仕事がない」と悩んでいる方は多いのではないでしょうか?
資格取得時には多くの可能性を感じていたのに、実際にはハローワークや大学のキャリアセンターなど限られた求人しかなく、単価も十分ではない仕事しかない状況に愕然。
資格を取得したあとに、そんな現実に直面し、「これは食べていける資格ではない」「あの必死で勉強した時間は何だったんだろう」と思った方は多いでしょう。
しかし、キャリアコンサルタントとしてのスキルや経験は、企業内で新しい役割を作る絶好の機会でもあります。その1つが「社内ラジオ」のDJ。協会はキャリアコンサルタンと資格を持つ方は、社内ラジオのDJの能力を持っていると考えています。
キャリアコンサルタントの課題:資格を取っても仕事がない現実
キャリアコンサルタント資格を取得しても、個人で活動する場合には信用を築くところから始めなければなりません。これは、いわば個人事業主と同じ状況です。
実績がない状態で活動を始めても、「相談に乗ってほしい」と思ってもらえないのが現実。さらに、ハローワークや大学のキャリアセンターなどに限られた求人では、報酬が低いことも多く、「これでは独立は無理」と早々に諦めモードになっていませんか?
当協会の代表理事・高間もこの現状に直面しました。キャリアコンサルタント資格を取得してすぐに理解した「求人がない」「単価が安い」という現実。
取得前に、既に社内ラジオ事業を行っていたのですが、キャリアコンサルタントとしての実績を積むことすら困難であることが分かりました。
キャリコンのスキルが社内ラジオに活きる理由
しかし、キャリアコンサルタントが学んだスキルは、社内ラジオを運営するうえで非常に役立っています。コーチングのスキルと組み合わせると最強です。
1. 傾聴スキルが社内ラジオの基盤に
キャリアコンサルタントの基本スキルである「傾聴」は、社内ラジオの運営においても重要です。
ゲストとして社員を招き、話を聞き出す力が社内ラジオの現場を盛り上げます。社員が気持ちよく話せる雰囲気を作ることで、社内ラジオの魅力が高まり、アクティブな場になります。
2. キャリアインタビューがDJスキルに直結
キャリアコンサルタントが学習の過程で練習する、クライアントからの相談に乗るロールプレイ。これは社内ラジオの「キャリアインタビュー」そのもの。と言ってはすこし大げさですが、社員のキャリアインタビューをキャリアコンサルタントが行うと、そのままラジオになります。
異なるのは、ロールプレイで出てくる社員はたいてい、悩みを抱えてキャリアコンサルタントを訪問しますが、ラジオに出演する社員はだいたい輝いている社員です。
3. 信頼を得ることが、ラジオ成功のカギ
社内ラジオは、信頼感のあるトークや安心感のある雰囲気がリスナーを引きつけます。キャリアコンサルタントは、すでに「短時間で信頼関係を築く」スキルを持っているため、この強みを活かすことで、ラジオを通じて、社内の文化づくりに大きく貢献できる能力を既に持っていると言えます。
キャリコンが社内ラジオを運営するメリット
1. 会社の文化づくりに貢献
社内ラジオは社員の声を拾い上げ、共有することで、会社全体の文化を育てる役割を果たします。キャリアコンサルタントがラジオ運営に携わることで、社員同士がリラックスして話せる場を作り、「安心感のある職場づくり」に貢献できます。
2. 自己開示が信頼を広げる
キャリコン自身がラジオの中で自己開示を行い、自分の経験や考えを発信することで、リスナーに信頼されます。自己開示しない人は信頼されませんものね。
番組内で失敗談やキャリアの悩みを語ることで、共感を呼び、他の社員も本音を話しやすい環境が生まれます。
3. 社内外でのキャリアが広がる
社内ラジオの運営で得た経験やスキルは、社外での活動にも活かせます。たとえば、他社向けのラジオ番組のコンサルティングや、パーソナリティとしての活動を始めることも可能です。
「仕事がない」を「仕事を創る」に変える方法
キャリアコンサルタントとして「仕事がない」と嘆くのではなく、一歩踏み出せば、仕事を創り出すことができます。以下はモデルのステップです。
1. 自社の社内ラジオ導入を提案
現在、サラリーマンとして働いているキャリアコンサルタントの方は、自社に社内ラジオを導入する提案をしてみましょう。社内のコミュニケーション活性化や、社員のエンゲージメント向上など、ラジオのメリットを具体的に伝えることで、実現可能性が高まります。
2. プログラムを設計する
キャリアコンサルタントとしてのスキルを活かし、インタビュー形式の番組を企画したり、社員同士が意見を共有する場を作るなど、ユニークなプログラムを設計します。
3. 社内外で「信用」を積み上げる
ラジオの成功体験を積み上げ、セルフ・キャリアドックなどを導入するところまでこぎつけることができれば、キャリアコンサルタントとしての実績になります。
社内ラジオをきっかけに信頼を獲得し、それを社外にも広げることで、「仕事がない」状態は自然と解消されていくでしょう。
まとめ:キャリアコンサルタントの未来は「仕事を創る力」にかかっている
キャリアコンサルタント資格を取得したものの仕事がない――そんな悩みを抱える方にとって、社内ラジオはスキルを活かし、実績を積み上げる絶好のチャンスです。
傾聴やインタビューのスキルを活かして番組を作り、会社全体の文化づくりに貢献することで、自然と信頼を築き上げることができます。
キャリアコンサルタントがクライアントに対峙する時「自分でキャリアを創造したキャリアのロールモデル」でなければクライアントへの説得力がありません。社内ラジオを通じてその力を発揮し、「仕事がない」は「仕事がある」に変わっていきます。