社内ラジオとは

shunsuketakama

社内ラジオは社内報の一つの形ですが、社内報の役割を大きく超える底力を感じる素晴らしい取り組みです。

収録では社員がDJとなり録音したものを専用のアプリを使用したり、youtubeなどの無料プラットフォームを使用して社内に配信するものです。この面白い取り組みを世の中に広げていきたい思いで、当協会は発足しました。

社内でラジオを行う会社は増えてきました。「社内ラジオとはなんぞや」について、サラッと理解でき、実際に会社でラジオを行うと、どうなるか、についてもテレビ局に取材された動画なども交えてご紹介致します。

こんな課題に

以下のような組織課題を解決するために社内ラジオは有効です。

  1. 心理的安全性のある組織ではない
  2. 理念・価値観を浸透したいが進まない
    • 社長の声を社内に届けたい
    • 望ましい考え方・行動を紹介したい
  3. 文化醸成が進まない
    • 望ましい考え方を浸透したい
    • 社員に他部門をもっとよく知ってほしい
    • 社員の人柄を知ってほしい
    • 社内のコミュニケーションを増やしたい
  4. 離職を防止したい
    • 社員の会社への愛着を高めたい
    • 会社の制度をよく理解してほしい
  5. 社員のエンゲージメントを上げたい
    • 社内のコミュニケーションを増やしたい
    • 会社の方針を理解してほしい
    • 経営の視点と自分の仕事を結びつけてほしい

ラジオをつかった課題解決の流れ

①目的の設定

実は、目的の設定は最も難しいです。ここがいい加減だと、取り組みが続きません。「ラジオやったらええやん!」のノリでスタートするのもよしですが、躓いたら、そこで終わっちゃう取り組みでもあるんです。

なぜなら、ラジオはつまづきやすい取り組みでもある。落とし穴はたくさん転がっている。

ネタを考えるのが大変

担当者が異動した

視聴率が悪化した

など、ちょっとでも手を抜けばこういう出来事があり得るんです。だから、運営者は目的をちゃんと握ることが必要です。

会社の危機は絶好のタイミング

会社が何らかの危機を経験したタイミングは最高です。経営者と社員を一つにまとめる力がある。嬉しいことではないが、成長痛というやつです。

②企画づくりと実施

目的を設定したら、ネタを作っていきます。ここは協会の得意とするところでしょう。協会に知識が溜まったら、会員の皆様はそれを利用出来ます。生成AIなどを利用してガンガン室の高いコンテンツを作りましょう。

社内ラジオの3つの特徴

point1

長くても聞かれる

ながら視聴するので、長時間聞かれやすいです。

これにより、出演者(DJ・パーソナリティ)への好感度が上がります。

point2

人柄が伝わる

本音で話すと伝わります。

その結果、うまく話せていなくても聞いている側の心には残ります。

「本音で話していいんだ」が心理的安全を作ります。

point3

楽しい場づくりになる

「社内報の取材です」という名目でコミュニケーションが生まれる

社内ラジオは人が主役のメディアです。ラジオが流れている間はDJがリスナーに語りかけ続けています。1回目を聞いて、面白いと、2回目を聞く。2回目を聞いて、面白ければだいたいファンになります。その努力をする前提でラジオの特徴をまとめると以下の3点になりそうです。

  • 長くても聞かれる
  • 人柄が伝わりやすい
  • 手軽で安価にできる

特徴①長くても聞かれる

私は何度もこれを実感しています。テレビで知って、好きではなかった芸能人をラジオで聞いて好きになることも頻繁にあります。社内ラジオに限らず音声のコンテンツは「ながら視聴」が特徴です。必ずなにかをしながら聞く。ラジオのみに集中することはありません。だから、結果的に長時間聞く。

社内ラジオを導入してださった会社で実施したアンケートでは100%の社員様がなにかをしながら聞いていました。私がラジオを聞く時も同じ。私は自宅デスクの横に自転車を設置し、疲れてきたら有酸素トレーニングをしております。自転車にのっている最中は暇です。

その時間はポッドキャストやラジオを聞く時間です。40~50分のトレーニングをするのですが、この時間中にチャンネルを何度も変えることはせず、ずっとつけっぱなし。

コンテンツがおわったら次のコンテンツに自動的に変わるので、そのまま聞き続けます。長時間聞くことで、いつの間にか、ファンになります。知らずしらず、長時間、番組に接していることに気づきます。私もこのながら聞き時間でたくさんの番組に出会い、実際にファンになりました。

特徴②人柄が伝わる

社内ラジオを企業で行う際に参考になる資料

以下は Jacobs Media Techsurveyが2023 年 1月~2月に30,000人のラジオリスナーを対象に実施した調査より当社が作成したグラフです。

ラジオを聞く主な理由として最も多かったのが、DJ/パーソナリティ/番組が好き、というものです。リスナーは人や番組に親近感をもち、聞き続けるという行動をとります。

まさにラジオは人が主役のメディアであるということです。社員の会社へのエンゲージメントを上げたい企業様には社内報としての社内ラジオはこれ以上ないくらいよい選択肢です。

また、以下はラジオの親密感について語られたものです。

https://news.line.me/detail/oa-jwavenews/7f6080a6ddf3

 

https://www.oricon.co.jp/news/2250339/photo/2

ラジオは、リスナーとDJの間に不思議な距離感があり、リスナーの立場からすると、好きなラジオDJはよく知っている友人のような親近感を感じます。これは多くの方が実感していることではないでしょうか。社内ラジオはコアファンを生みだします。

特徴③手軽で比較的安価

ひとまず社内ラジオを始めるのに、特別なコストはいりません。音質やクオリティにこだわらなければ0円でもスタートできます。(おすすめはしません)

コストというよりも労力がポイント。社内のコミュニケーションを生み出すメディアを作るには労力がかかるのは当然ですが、現実は担当者様が主業務と兼務している場合がほとんどです。だからこそ、あまり労力をかけずに行うのはポイントです。

ネタを考え、収録して編集して納品までサポートされると嬉しいはずです。担当者が集中するのは社内のコミュニケーション。作って終わりではなくラジオをネタにして、社内のリアルな声を双方向なものにすることに力を使っていただけます。

社内ラジオの特徴をまとめると

社内ラジオはとても社内のコミュニケーションを活性化させる特徴を備えたツールです。

  • 長くても聞かれる
  • 人柄が伝わりやすい
  • 手軽で安価にできる

企業の人事や、広報の担当者の方、これらの特徴をみすみす見逃すわけにはいかないでしょう。

 

自社で社内ラジオを行うための具体的なワークフロー

さて、ここからは自社で社内ラジオを行うためのフローを書いてみます。

  1. 目的を設定する
  2. 機材を揃える
  3. DJを選ぶ
  4. ネタの企画を立てる
  5. 収録
  6. 編集
  7. チェック

目的を設定する

これは言うは易しですが、何度も目的設定を繰り返すことでシャープな目的にしていくのが良いでしょう。

社内ラジオ推進協会では、心理的安全性を創ることを社内ラジオの目的に据える事を推奨します。なぜならば、心理的安全性はあらゆる事業活動においてベースとなる土壌になるからです。

心理的安全性がベースにあって初めて、新しい事業への挑戦ができる。思った事を発言できて議論ができる。それがベースになければ社内からイノベーションにつながるアイデアは出てきません。

 

機材を揃える

コストゼロでもスタート可能です。しかし、できればお金をかけてください。機材代は大した出費にはなりません。

また、すべての工程はなくてはならないプロセスですが、特に編集は軽視されています。

自社で行う際、自分たちが素人であることを忘れてはなりません。編集を行うと確実にクオリティが上がります。

DJを選ぶ

社内ラジオは人が主役のメディアですので、DJは重要なアクト。アクトがやる気があり、社内で好かれる要素があること。話し上手である必要はありません。

編集する

ここは落とし穴の一つです。

「編集はいらないよね、多少の言い間違いも味だから修正は不要だね」

や、

「音楽を乗せ、エンタテイメント性の高い番組にする?会社の情報共有に音楽は不要だよね?」

という上司の意見があるのも分かります。しかし、編集は音楽を流すだけではありません。

不要部分をカットし、場面の転換を効果的に演出し、テンポを作り、番組全体を通して、まるで音楽を聞いているかのようなスムーズな進行を作る。

編集は素人の作った番組をプロの番組レベルに引き上げる効果を生んでくれるなくてはならない工程です。

落とし穴も

自社で社内ラジオを運用する際、落とし穴もあります。

・上司に言われたので始めた

・自社のみで行う

これらは継続が難しくなるケースです。担当者が相当ハマって社内でバズを生み出すと話は変わりますが、「担当者になってね」ではうまくいきません。

企画を継続するのは大変です。まず、年間スケジュールをたてられません。そうすると、取り組みに意味を感じなくなり、制作が止まります。ですので、目的意識が明確である必要があります。

また、盲点かもしれませんが、自社のみで行うのはコンテンツが面白くなりにくいです。なぜならば、社員は同じ会社の社員に遠慮するからです。

これを乗り越えられる社員は胆力があると言えますが。なかなかそういう逸材を見つけることが困難なのではないでしょうか?

導入企業の声や収録の様子

社内ラジオをやってみたいけど、自社でスタートするにはハードルが高い。誰か一緒にやってほしい。

というニーズに対してサービスを展開しているのが当社です。

以下はとても貴重な社内ラジオの収録現場の映像です。(社内報なので社外に出ることがまずありません)

2022/11/29サンテレビ制作の番組による

2022/8/31神戸新聞掲載の記事による

https://www.kobe-np.co.jp/news/keizai/202208/0015597768.shtml

いかがでしょう。社内ラジオを自社でも行いたくなってきましたか?社内ラジオは会社の情報ツールとしてインフラにさえなりうるものです。

youtubeを使用すると無料で発信出来ます。これはやらない手はないでしょう。

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