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一般社団法人の理念と設立背景、社内ラジオで新しい仕事とつながりを創る

shunsuketakama

2020年、代表の高間は勤めていた会社を解雇されました。途方にくれて、メンタルコーチに相談している中で出てきたアイデアが社内ラジオ事業です。

サンドウィッチマンの「病院ラジオ」を見て、自分が趣味でやっていたインターネットラジオの配信と、音楽制作をそのまま、事業の要素に放り込み、パッケージ化して売りました。

趣味の延長で楽しく始めた社内ラジオは、顧客企業で大きな反響がありました。社員同士のつながりを深めるだけでなく、驚くような成果を次々に生み出しました。

高間が一般社団法人を設立した経緯は、「この事業でもっと多くの人と一緒に遊びたい」という思いを抱いたからです。社内ラジオには、マーケットを創造する力がある、と感じました。

この記事では、その背景にある社会的課題と、一般社団法人が目指す未来についてご紹介します。


社内ラジオが生んだ感動的な結果

社内ラジオは、情報発信ツールとしては極めてアナログで、非効率。つまり、情報発信には適していない。

しかし、私は社員をつなげるコミュニティ作りのツールとして捉えています。以下は、これまでの取り組みで生まれた感動的な成果の一部です

  • 社員がラジオ配信を楽しみに待っている
    毎回の配信を楽しみにする社員が増え、「配信されたら、コーヒーを用意して、パソコンの前で聞いています」という話を聞いたときには、本当に嬉しかったです。
  • 社長との距離が縮まった
    巨大企業では、社長の顔を見ることはまずありません。社長や経営層が「自分もラジオに出演したい」と言い出し、普段話す機会の少ない経営層と社員の交流もありました。
  • 離職を思いとどまった
    退職を考えていた社員が「もう少し頑張ってみよう」と前向きになりました
  • 社外ネットワークが広がる
    社内ラジオをきっかけに、社員同士だけでなく、取引先や他社との人脈が広がるきっかけとなりました。

これらの成果を目の当たりにした高間は、社内ラジオが単なる社内報の枠を超えた「コミュニティづくり」の事業であると確信。「メディア」ではなく、「コミュニティの中心」として捉え直しをしました。


社会課題を見つける、キャリアコンサルタントが活躍できていない

高間が特に注目したのは、キャリアコンサルタント(キャリコン)の置かれた現状です。キャリコンは、キャリア支援や人材育成のプロフェッショナルでありながら、資格を取得しても活躍の場がとても限られています。

  • 資格取得後に直面する現実
    ハローワークや大学キャリアセンターなどの求人はあるものの、報酬は十分ではなく、活動範囲が限定的。
  • 高額な費用と時間をかけて資格を取得したにもかかわらず、「仕事がない」「資格を更新しない」というケースも少なくありません。
  • キャリアコンサルタントが持て余しているスキル
    キャリコンが学ぶ「傾聴」や「キャリアインタビュー」のスキルは、まさに社内ラジオの基盤となるものです。しかし、そのスキルが社会で活かされる場が少なすぎるのが現状です。

こうした課題に対し、私は「キャリコンのスキルを社内ラジオで活用してもらいたい」と考えました。この背景には、自分自身でも一生懸命勉強してキャリコン資格を取得したということがあります。

取得の勉強を始めた時点では既に社内ラジオを事業として始めておりましたが、キャリコン資格を取得すると、なにかしらの人脈の広がりや事業につながる可能性をひろげてくれると思ったのです。

しかし、探し方が甘かったのか、活躍できる場がほぼない、という社会課題が見えてきたところで、キャリコンに興味を失ってしまいました。


趣味の延長で始めた社内ラジオが法人設立に至るまで

さて、高間が個人事業としてスタートさせた社内ラジオは、趣味の延長として楽しみながら行っているものです。

  • クリエイティブ要素を楽しむ
    CMやジングルの制作、BGMの自作、さらにはラジオ番組の企画など、さまざまなクリエイティブ要素を盛り込み、仕事そのものを楽しむことを追求しています。これは今でも同様です。
  • 社内ラジオアワードの開催
    優れた社内ラジオを表彰する「社内ラジオアワード」を開催し、企業同士がラジオを通じて交流する場を作りました。

こうした取り組みを通じて、社内ラジオは単なる情報発信ツールではなく、「文化を作るコミュニティの中心」「社員をつなげるプラットフォーム」へと成長。高間は、この事業をもっと広げ、多くの人々の心に火を付けることができると確信しました。


一般社団法人の使命と目指す未来

高間は、個人事業としての成功を超え、「社内ラジオを広げたい」「キャリアコンサルタントに新しい活躍の場を提供できる」という思いから、一般社団法人を立ち上げました。考え方のベースは以下の通りです:

  1. キャリアコンサルタントのスキルを活かす場を提供する
    社内ラジオを通じて、キャリアコンサルタントが活躍できる新しいフィールドを提供します。
  2. コミュニティづくりを促進する
    社内ラジオをきっかけに、社員同士がつながり、働きやすい職場文化を醸成する。
  3. 社内ラジオを世界に広める
    社内ラジオの認知度を高め、アワードの開催や他社へのDJ派遣、企業間交流を推進する。

どうでしょう。ワクワクするような未来を感じませんか?

社内ラジオが社会を変える可能性

一般社団法人として取り組む「社内ラジオ」の事業は、企業内のコミュニケーションを変えるだけでなく、キャリアコンサルタントという職業の可能性を広げ、社会に新たな価値を生み出すものです。

「社内ラジオで仕事を創る」という新しいアプローチは、多くの人にとって希望となるでしょう。高間が描く未来――「社員DJの交換留学」や「社内ラジオグランプリの開催」――は、単なるアイデアにとどまらず、社会課題の解決に向けた力強い一歩となり得ます。

まとめ

キャリアコンサルタントとしてスキルを持て余している方や、新しい事業を模索している方にとって、社内ラジオは「キャリコンとしての活躍の第一歩」になりえます。

社内ラジオの未来を一緒に作る――ちょっとでも「いいな」と思ってもらった方。ぜひ、一緒に取り組みましょう。

ABOUT ME
高間
高間
代表理事
株式会社オフィスエンニチ代表 2020年より、社内ラジオを事業として運営。 日本初の事業者。元はサラリーマン(人事)。解雇になった経験あり。
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